歴史ある治療法「お灸」でのどケア せんねん灸の鍼灸師さんにインタビュー Vo.1

のどの痛みにお悩みの皆様は、「お灸」を使ったことはありますか? お灸ってなんだか熱そうでこわい、そんなイメージをお持ちの方もいることでしょう。 そんな方にお灸を使った、自宅で簡単にできる効果的なのどケア方法をご紹介します。 今回、せんねん灸ショールーム銀座に併設された「せんねん灸お灸ルーム」所長 鍼灸師(しんきゅうし)の小泉洋一さんに、お灸を使ったのどケア方法を教わりました。

    のどケア情報 2018/09/27

    のどの痛みにお悩みの皆様は、「お灸」を使ったことはありますか?

    お灸ってなんだか熱そうでこわい、そんなイメージをお持ちの方もいることでしょう。

    そんな方にお灸を使った、自宅で簡単にできる効果的なのどケア方法をご紹介します。

     

    今回、せんねん灸ショールーム銀座に併設された「せんねん灸お灸ルーム」所長 鍼灸師(しんきゅうし)の小泉洋一さんに、お灸を使ったのどケア方法を教わりました。

     

    お灸のいろは

    お灸とは、何ですか?

     

    「お灸はお肌にあるツボを熱で温め、体のさまざまな症状や病気を改善する治療法です。

    お灸は“もぐさ”が燃焼する熱を利用するのですが、

    “もぐさ”は“よもぎ”の葉からつくります。

    この“よもぎ”以外は何も使っていないんです。

        ▼“もぐさ”のもととなる、“よもぎ”の葉

     

    昔ながらのお灸は“もぐさ”を直接お肌に乗せ、火をつけて行ったので、お灸というと『熱い』、『やけどをしそうで怖い』というイメージを持たれる方がとても多くいらっしゃいます。

    この方法を点灸(てんきゅう)といいますが、

    実は“もぐさ”の精製度を高くすることで、直接お灸をすえても“もぐさ”の燃焼温度は低く、火傷が起きにくい特長があります。

    ▼点灸

     

    せんねん灸のように台座式のものは温灸(おんきゅう)といい、紙パルプを何層も重ね、“もぐさ”の火が直接お肌に触れない構造になっています。

    “もぐさ”の火とお肌の間に空間があるので、ツボを温めるためにある程度の火力が必要です。そのため、お灸に使う“もぐさ”の精製度を低くして燃焼温度を高めています。」

    ▼せんねん灸 「台座灸」という、シールタイプのお灸

     

    “もぐさ”の作り方

    「まず“よもぎ”の葉を6、7月頃に刈り取り、天日乾燥させます。

     

    本格的な“もぐさ”づくりは冬に行いますので、その年の冬まで、乾燥させた“よもぎ”を保管しておきます。

     

    冬が来ると、さらに“よもぎ”を火力乾燥させ、臼(うす)でひいて篩(ふるい)にかけます。

    篩(ふるい)にかけると軽いものが篩(ふるい)の上に残り、重いものは篩(ふるい)の下に落ちていきます。

    この作業を何遍も繰り返し行い、 “よもぎ”の葉から軽くて綿毛のような“もぐさ”を精製していきます。

     

    ▼乾燥した“よもぎ”の葉

    “よもぎ”の葉を手でちぎってみると、切れ端から糸のような綿毛が出てきます。この綿毛が“もぐさ”になります。

     

    ▼お灸に使う“もぐさ”

     

    触ってみると、驚くほど柔らかくふわふわしています。

     

    お灸がきく理由とは

    「お灸のツボは、血行不良を起こしているのです。

    例えばどこかぶつけて、腫れ上がったとき、赤くなりますよね。

    それは、傷んだ組織を早く修復するために血液が集まるからです。

     

    逆に血液の流れが少なくなってしまっているところ、血行不良を起こしているところ

    がお灸をするポイント、つまりツボです。

     

    お灸の熱でツボへ血液を集め、ツボの血行不良が改善することによって体のさまざまな症状や病気を改善することができるのです。

     

    人の体をめぐるエネルギーの通り道を「経絡」(けいらく)といいます。

    この経絡は東洋医学独特の概念で、西洋医学的な血管や神経とは少し違います。

    経絡は全身に張りめぐらされたネットワークであり、そのネットワークの中にツボがあります。

     

    たとえば、のどが痛いからといって、のどにお灸を貼ることはほとんどありません。

    なぜなら、経絡のエネルギーバランスが崩れはネットワーク上の別の場所で起きていることが多いからです。

    のどが熱を持ち、腫れているときは、たいてい別の場所にその原因となる冷えがあります。

    つまり、その冷えを温め改善することのできるツボへお灸をすることで、のどの熱と腫れがひいてくるのです。

     

    頭痛や肩こりも同様、頭や肩へお灸をするという方法ではなく、手や足にお灸をすえます。

    重要なツボは手足に多くあり、自分1人でお灸をすることができるので、セルフケアにぴったりです。」

     

     

    お灸がどのようなものかを知った上で、

    次回コラムでは、お灸の使い方とのどが腫れて痛いときには、どのツボにお灸をすえると効果的なのかを聞いてみましょう。

     

    小泉さんありがとうございました。

     

    せんねん灸ショールーム銀座/せんねん灸お灸ルーム

    〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目10-9 銀座YKビル1F/3F